tripf14 タイ修行の旅 ─バンコクへ行く─




にやにや笑っている船着き場のスタッフを横目に、
なんとか帰りの難関を乗り越え、再びホテルへ。
これからスタジアムに、ムエタイ観戦に行くのだ〜。

意気揚々とホテルの前からタクシーに乗ろうとした、その時。
ま、まさかの2度目の試練が。

姉さんが、私のノースリーブの二の腕をじっと見て、
何かを触ろうとして、手を引っ込めた。
「な、何!?」
見ると、緑色のシャクトリ虫が、私の二の腕を
ゆったりと横切ろうとしているではありませんか!
「はやく取って!」
「わー ゴメン。やっぱ無理!」
「やだやだやだやだやだーっ!!」
するとホテルのドアマンのおじさんが、さっと駆け寄り
シャクトリムシをつまんで、遠くに持っていってくれた。

あ〜びっくりした。
なんで、あんな虫に、よりによって二の腕の尺を測られることになろうとは!!!

結局ここでもタイ人の笑い者となり、
ホテルに滞在の間ずっと、エントランスを通るたびに
いちいちドアマンに二の腕を指さされ、おどされるハメに。トホホ…。