tripb18 チョコレート紀行 ─ベルギーへ行く─






石畳の道は、細く入り組んでいて、
ふと気づくと、ものすごく近くに大きな教会があったりする。
なぜだろう、私は古い教会が苦手。
ブリュッセルでもそうだったけど、ろうそくがどろどろと流れてできたような
古くて大きな教会を見ると、無条件でコワイ!となってしまう。
「ミクは昔から、みんなが喜ぶものをこわがった」とマユミ。
きれいな七夕かざりを怖がったり、宝塚の舞台を見てぎゃーぎゃー泣いたり。
うーん、今と変わってないかも。
もちろん今は、七夕かざりも宝塚もこわくないけど、
大きいものとか、大きい音とかにはびびりがち。





でもヨーロッパはさらに、重みがある。
重くて、暗い。それは悪いことじゃ決してないんだけど
それに、私がちゃんと歴史を知らないから余計かもしれないけど
見ると、あからさまに心臓がどきん!となって、
コワイコワイコワイと言いながら、道のはじっこをちょこちょこと歩く。
それを見ながら「やめてよー」とマユミは笑いながら歩く。
やっぱりへんな二人組。