tripb22 チョコレート紀行 ─ベルギーへ行く─






アントワープは、世界から注目されるモードの発信地。
ドリス・ヴァン・ノッテン、マルタン・マルジェラ、アナ・ヘイレンなど
王立アカデミーのファッション科を卒業して活躍するデザイナーも多く
ショップ巡りを楽しみにしていた。

まずは、LOUISというベルギーモードの生みの親的セレクトショップへ。
もともとマユミさんは、神戸でブティックを営む家で生まれ育ち、
おばあちゃんは今でもバリバリの現役。マユミさん自身も、小さなブティックを
一人でやっていたこともあるくらいだから、ファッションには並々ならぬ興味が。
まるで仕入れに来たかのような目つきで、どんどん見ていく。
目ぼしいニットはあったが、とりあえず見送ることに。


 


次は、ドリス・ヴァン・ノッテンの直営ブティックへ。
このエリアのランドマークらしく、どーんと目立っている。
私は1枚だけ、ここの冬のコートを持っていて、重たいムードときれいなラインが気に入っていたので
もしや大物に出会えるのでは…?と期待に胸をふくらませていたけれど、
なぜか今回は、どれもこれも、ジャパニーズテイスト。
日本の掛け軸とか、着物の柄などからインスパイアされたものが多く、
「日本っておもしろいんだ」と思いつつも、欲しいものはなかった。

そして、ロンバルデンヴェスト通りへ。
店の数も多いけれど、当たりの数も多い。
ある店を見ていたら、マユミさんが突然「ピンときた!」といい、
私に試着をさせ、ばっちりはまって、ご購入。
「仕入れよりも楽だ」と言うので、なぜ?と聞くと「ミク一人にあう服を探せばいいから話が早い」だって。
「これ、マユミさんに似合うんじゃない?」といくら私が言っても、
自分の服は全然見ようともせず、私をマネキン代わりにものすごいスピードで見立ててまわる。
これぞプロの勢いか。