trip19 ちいさなひとり旅 ─ヘルシンキへ行く─   1日目 2日目 3日目 4日目 旅を終えて






5月3日(火) ヘルシンキ



いよいよ1Fのアウトレットショップへ。
イッタラとアラビアのアウトレットやB級品、生産終了したものなどが
格安で買えるということで、もうワクワク。
B級品といっても、素人目にはどこがどう違うかわからない程度のものなので、
スーパーのカゴにじゃんじゃん入れて買っていく人もいました。
でも私は、大好きなものが目の前にたくさんありすぎて、
絶対買おうと決めていたものまで、欲しいかどうかわからなくなってきて
同じところを何度もぐるぐる。
あれはあの人にあげたい、とか、こっちの方がいいかも、とか、
考えすぎて、座り込みたくなるほどへとへとに。




そして結局、自分のために買ったのは、
レジ横のワゴンで見つけたアラビアのマグカップと、
イッタラのTEEMAシリーズのブルーのお皿2枚だけ。
リンゴの柄はひとつだけかじった跡があって、
お皿は、日本では手にとらない色だけど、
トーストやサラダはもちろん、チョコレートケーキもシックで合いそうだなと。
おみやげは、この際、積極的に探すのをやめて、
ぱっとその人の顔が思い浮かんだものだけにしました。




私にとっては、この「丈夫さ」も魅力なんだなと思った。
今にも割れそうな繊細なガラスも好きだけど、
安心できる、ずんとそこにいる感じ。
長く使われることを前提とした品質、使いやすさ、デザイン。
これって、人想いだということ。
いばってなくて、わがままでもなくて、
道具としての身の程を知っている。
だからこそ、ずっと人生の風景に溶け込んでいけるんだ。